新潟の遭難親子の死因はなに?お母さんのコメントが悲しすぎた

新潟県阿賀野市でおきた遭難事故の親子が発見されました。

行方不明になってから3週間もたってからの発見だったので、結果は最悪の事態になってしまったのですが、死因は何だったのでしょうか?

山の中で道に迷ったときに起こりえる遭難の死因について考えてみました。

行方不明になった父子のことを心配するおかあさんのコメントも新聞で紹介されていました。

ご遺体となって発見された二人の残された家族の気持ちを思うと胸が痛くなります。

新潟の遭難親子の死因はなに?

新潟で遭難した親子が発見された小倉沢はどこ?山で迷ったらどうしたらよい?

遭難した父と子が登山のために山に入ったのが5月5日でした。

そして5月29日に発見された場所は、二人が向かったとされる松平山(954メートル)から南西に約1・7キロ離れた「コクラ沢」の斜面で見つかりました。

おとうさんである甲哉さんの上に、小学校1年生になる息子の空くんが重なるようにうつぶせに倒れていたそうです。

小学一年生になったばかりの空くんが、山で道に迷って遭難して、必死にお父さんのあとを追いかけて、山を歩いてるの想像しただけで辛くなってきます。

一緒にいるおとうさんも、なんとか子供だけは助けたいと必死に行動したと思います。

お父さんが先に逝ったのだろうか?

息子さんが亡くなっておんぶして運んだのか?

道に迷ったときに帰り道を探して、山の上のほうではなく、下のほうを目指して沢に出てしまったのか?それとも滑落して沢まで来てしまったのか?

この小倉沢で見つかったのはどちらかの理由だと思います。

そして二人が亡くなってしまった死因については、低体温症という発表がありました。

登山経験があまりなかったということなので、軽装で山に入って道に迷ってウロウロするうちに、体温がだんだんと奪われていって低体温症になってしまったのでしょう。

発見されたふたりは重なるようにうつ伏せになっていて、最期はどのような状態で、どちらが先に逝ってしまったのかは誰にもわかりません。

けれども子どものほうが、筋肉量も少なく体温調節能力が低いのと、体積に対する体表面積の割合が大きいため、急激な体温低下が起こりやすく、空くんのほうが先になくなってしまい、それをお父さんがおぶって下山しようとしたのではないかと思われます。

低体温症になった原因は?

今回の登山にはしっかりした装備ではなかったようなので、1番怖いのは山の気温差によって身体から体温が奪われていく低体温症にかかってしまうことです。

ふたりが登山に向かった新潟県の五頭連山はこのあたりにあります。

五頭連山の周辺の山の標高は約1000mくらいあります。

5月5日以降の5日間の新潟県阿賀野市街地の気温を調べてみると、最低気温が7℃から12℃くらいでした。

標高が100m上がると気温が0.6度下がる計算なので、山頂付近の最低温度は1℃から6℃くらいではなかったのかと考えられます。

発見された小倉沢あたりは、地形が入り組んでいる沢で水が多かったことと、木々が生い茂り太陽の光が届きにくかったのではないか?と思われ、

気温が氷点下になる事はなさそうですが、山に入ったときの服装もあまりに軽装であったために、低体温症になってしまったのではないかと考えられます。

新潟県阿賀野市内の気温(2018年5月5日-9日)

日付 最高気温 最低気温
5月5日(土) 24℃ 7℃
5月6日(日) 26℃ 9℃
5月7日(月) 16℃ 12℃
5月8日(火) 20℃ 12℃
5月9日(水) 14℃ 9℃

低体温症とは・・・

体内の中枢温度(直腸体温)を基準にして35度以下に低下した病態をさします。

主に寒冷環境にさらされることにより

体温が必要以上に奪われると、

体温調節機能が働かなくなり、

体温低下とともに筋肉が硬直して

臓器や心肺などの生命機能がすべて低下し、

28度以下で昏睡仮死状態に陥ってそのまま死亡してしまいます。
20℃になると心臓が止まりほぼ死亡状態。

低体温症での死亡を凍死といいます。

遭難したお子さんのお母さんのコメント

遭難してから12日過ぎた頃に新聞に空くんのお母さんのコメントが掲載されました。


【新聞の載っていた記事の概要】

渋谷甲哉(こうや)さんは空君と長女を連れて4日から甲哉(こうや)さんの実家に泊まりにきていたという。

5日に空君と2人で松平山(954m)に登山に出かけ、

「道に迷ったのでビバーク(野宿)する」と甲哉さんの父親に連絡する。

6日朝には「これから下山する」と再び連絡したのを最後に行方不明となっている。

連休中は仕事のために自宅に残った母親には、

6日夕まで2人の遭難を知らせる連絡はなかったという。

母親は4日から仕事のため北区の自宅にひとりで残っていた。

電話で二人の遭難を知らされたのは、6日の午後5時半ころだったという。

捜索が始まったのは7日朝で、2人の入山から2日が過ぎていた。

「私が連絡を受けていれば、すぐに110番通報したのに」

「子どもに何もしてやれない。何とか助けたいと思っても何もできない」

と、涙ながらに繰り返した。

遭難してから無事を祈って待っていたご家族のことを思うと、本当に胸が痛くなってきます。

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新潟の遭難事故の死因についてまとめ

遭難した親子の死因は低体温症による凍死でした。

今回の事故で遭難したときは沢へ下山するのはしてはいけないことだったんですね。
下山することでさらに道に迷ったり、滑落の危険も大きくなるいうことです。

その場所にとどまって助けを待つか、また気力のあるうちに発見されやすい上を目指すこと。
もどる登山道は上にあるということを覚えておきたいと思います。

被害にあってしまったおふたりのご冥福をお祈りしたいと思います。