汗をかく季節になると、薄着になるので、脇汗などの汗シミなどが目立ってきます。
汗をかくと、やっぱり汗のにおいは気になるところ。
くさい汗とくさくない汗だったら、くさくない汗をかきたくありませんか?
汗が出るのは、「汗腺」というところ。
その汗腺を活性化して鍛えると汗のにおいを抑えることできるのです!
サラサラ汗とベタベタ汗の違いと、においの少ないサラサラ汗をかく方法についてご紹介します。
サラサラ汗は無臭 ベタベタ汗は悪臭
私たちのカラダは汗腺という場所から汗をかきます。
汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があって、汗の出る場所もそれぞれ違い、性質も異なります。
サラサラ汗-エクリン腺の汗の特徴
エクリン腺から出た汗は、本来はサラサラしていて乾きやすいのが特徴でほとんど臭いがありません。一般的にかく汗はこのエクリン腺から出る汗で、体温調整の役割を果たしています。
エクリン腺は全身に分布している小さな汗腺で、1平方センチメートルに100個以上もあります。 平均で350万個前後のエクリン腺が全身にあるといわれています。
蒸発して体の熱を奪う体温調節が目的の汗なので、基本的には水分と塩分しか入っていません。
エクリン腺は発汗の仕方で3つに分類されています。
- 温熱性発汗-暑いときや運動したときに体温調整をするために身体全体から出る汗。
- 精神性発汗-緊張したときや驚いたとき、不安などの冷や汗などで、脇の下や手の平、足の裏などにかく汗。
- 味覚生発汗-辛いものや熱いものなどを食べたときに出る、額や鼻の周り、首などにかく汗。
ベタベタ汗-アポクリン腺の汗の特徴
アポクリン腺は、脇の下や性器・肛門のまわり・乳首の乳輪、耳の中など特定の場所にあります。アポクリン腺から出てくる汗はフェロモンを発生させるなどの役割を持っています。
ここから出る汗には脂質、糖質、たんぱく質、アンモニア、ピルビン酸、鉄分などが含まれていて乳白色でやや粘り気のある汗なので、ベタベタした汗になります。
アポクリン腺の汗自体はほぼ無臭ですが、こういった成分が含まれているので、皮膚にいる常在菌が繁殖しやすく、分解されるときに嫌な臭いを発生させるわけです。
アポクリン腺から出る汗は、ワキガの原因となる汗です。
臭わないはずのエクリン腺の汗がにおってしまう理由
汗腺が正常に働いてくれていると、暑いときや運動したとき、緊張したときなどに出るエクリン腺からの汗はにおいを発生しません。
汗腺が正常に働くと・・・
体温が高くなると、血液から水分とミネラル分が汗腺に取り込まれます。
この時にカラダに必要なミネラル分は血液に戻り、水分とわずかな塩分が汗として皮膚の表面にでます。このとき皮膚の表面は酸性に保たれています。
しかし汗腺の働きが弱まってくると、ミネラルが吸収されずに水分と一緒に皮膚の表面に出されので、ベタベタして乾きにくい汗になります。栄養分をたっぷり含んだこの汗は、においを出す雑菌が大好きなアルカリ性になっています。雑菌が繁殖して汗のにおいが強くなるのです。
エクリン腺から出る汗がにおう汗か、におわない汗かは、汗腺の働きが大きく関係しているのです。
汗腺の働きはどうして衰えるのか?
今はエアコンに頼った環境が当たり前になっていて、汗をかかずに生活ができます。
そうすると体温を下げるために汗をかく必要がなくなってくるので、汗腺がうまく働かなくなっていきます。
また、運動不足などで汗を流さずにいると汗腺の機能はどんどん衰えていきます。
汗腺を鍛えてにおいの少ないサラサラ汗をかく方法
運動して汗をかきましょう!!
ちょっと汗ばむような運動を毎日10分くらいする
ウォーキングやエクササイズなど、毎日の習慣に運動を取り入れてみる。
やはり運動が1番のおススメではありますが、
運動が苦手だったり(私も苦手です)、忙しくて時間が取れなかったり、
なかなか続けていくのは難しいかもしれません。
ぬるめのお風呂にゆっくりつかる
毎日のくらしで自然に取り入れられる方法です。
いつもシャワーだけ…って方も入浴を習慣にしてみることをおススメします。
40度くらいの少しぬるめのお湯に、ゆったりつかって汗を出しましょう。
このとき手もお湯の中に入れると効果的です。
足先と手先は汗腺が特にたくさんある場所なので、効率よく汗をかくことができますよ。
入浴剤としてお酢を入れると…
酢にはクエン酸が含まれ、
ぬるめのお風呂に入ることで、入浴後も発汗作用が続きます。
水分補給を忘れずに、無理をせずにやってみてくださいね。
まとめ
汗腺が鍛えられてくると、霧吹きをかけたような粒の細かい汗が出るようになります。
この汗はサラサラして、においのしない良い汗です。