女性のために作られたロードバイクは、男性用とどこが違うのか?
それは女性特有のカラダの特徴を理解して開発されているのでした。
カラーリングやデザインだけでなく、自分にぴったりの1台に出会うために男性用と女性用のロードバイクの違いを調べてみました。
女性のための自転車はここが違う
ハンドル幅
男性と女性と比べると、女性は肩幅がせまく、肩の骨格や筋肉もキャシャですね。
ロードバイクに乗るときは、両方の腕を肩幅にまっすぐ伸ばしたときに、グリップがつかめるポジションが1番疲れないポジションです。
男性用の広めのハンドル幅だと、腕を広げてハンドルを握る姿勢になります。そうなると体重を支えるために、腕や肩によけいな負荷がかかって疲れやすく、手首も傷めやすくなります。
自分の肩幅に適したハンドル幅だと、カラダ全体の負荷が少なく、自然にハンドルを握ることができるので、リラックスした姿勢でサイクリングをできるんですね。
しっかりハンドル幅を肩幅に合わせることで、ハンドル・レバーが持ちやすくなります。
そうすることでブレーキやバイクコントロールがしやすくなります。
男性用のハンドルよりも幅がせまいコンパクトハンドルが女性の骨格を理解した構造になっています。
ブレーキレバーまでの間隔と細めのグリップ
女性の手の大きさは男性と比べると小さいので、大きめのグリップやレバーでは指が届きにくくなります。
そうなるとブレーキレバーを握るときに、手のひら全体にチカラが入るので、腕全体が疲労します。
自分の手の大きさにあっていると、肩や腕に変なチカラを入れなくてすむので、自然にブレーキのコントロールもできるようになります。
ブレーキの細かい操作ができないととても危険なので、ブレーキレバーとグリップは自分に適したものを選部ことが大切です。
最近ではブレーキレバーの間隔を調整できるモノも増えつつありますので、手の小さい方はぜひチェックしてみてくださいね。
自分の手のひらサイズに合うブレーキレバーと細めのグリップは女性のための自転車の標準装備です。
サドルの幅の広さ
男性と女性と比べると、女性のほうが骨盤の幅が広くなっていて、座骨の幅が広いことがこのイラストで確認ができます。
安定したポジションは、恥骨から座骨がサドルにのっていることで確保できるので、女性の骨格に対応していない細めのサドルだと、左右の座骨がサドルから落ちてしまいます。
そうすると腰の位置が安定しないので、ペダリングが安定しにくい状態になります。
女性向けの広めのサドルは、座骨から恥骨までをサドルに乗せることで、骨盤全体でカラダの全体重を支えることができるので、ロングライドなどの長時間のライディングにも、カラダへの負荷を少ない疲れにくい構造になっています。
そしてサドル中央部分が深めになっていて局部の圧迫感を軽減することで、デリケートゾーンが痛くならない設計になっています。
フレーム
前傾姿勢で乗るロードバイクは、姿勢を保つには体幹の強さが必要です。
でも男性と比べると女性は体幹がやわらかく、筋肉量も少ないので、女性専用に前傾の姿勢があまり深くならないように、ハンドルの位置が少し高めに設計されています。
サドルからハンドルまでの距離が短くなっているので、乗車したときの姿勢は若干アップライドになります。
前傾姿勢がすこし弱まるので、リラックスした姿勢で乗ることができるようになります。
身長が150センチくらいの小柄な女性でも、フレームのサイズが小さめから展開されているので、自分のカラダに合わせたサイズを選ぶことができるようになっています。
女性用のロードバイク特徴のまとめ
男性用のロードバイクと比べるときの違いは
- ハンドル幅
- ブレーキレバーの間隔
- 細めのグリップ
- サドルの幅
- フレーム
にありました。
ただ、やっぱり自転車を選ぶときは、試乗してみて自分のカラダに合うかどうかを確認したほうが良いですね。
フィッティングや試乗をさせてくれて、いろいろ相談のできるショップを選びましょう。
女性特有の悩みなどは、女性スタッフのいるショップが相談しやすいですよね。